HISTORY 城崎温泉の伝説(傷ついたコウノトリを癒やした鴻の湯の伝説)

城崎温泉を発見したのは怪我をしたコウノトリ?

今から1300年前、城崎の地を訪れた道智上人が、
病気で苦しむ人々を救うためにお経を唱え続けたところ、
満願し湧き出した霊湯が城崎温泉だとされています。

実は、道智上人の開湯よりも前に、
城崎温泉の始まりに関する”別の”伝説が存在しています。

それが、城崎温泉を発見したのは怪我をしたコウノトリだとする「鴻の湯の伝説」です。

城崎温泉の代名詞”7つの外湯めぐり”。
7つの外湯のうちの1つ、鴻の湯(こうのゆ)には、こんな伝説が残っています。

今から約1400年前、舒明天皇(629年~)の時代、
大谿川上流の大きな松の木の上にコウノトリが巣をつくっていました。
コウノトリたちのうち足を痛めた1羽が田に降り立って水に足を浸していましたが、
数日後には元気よく飛び立って行きました。
これを見た里人がコウノトリの飛び立った場所を調べてみると、湯が湧いていたといいます。
このお湯が城崎温泉の始まりだというのが「鴻の湯の伝説」です。

コウノトリの足を癒やした“コウノトリのお湯“鴻の湯は、
不老長寿の湯・幸せを招く湯として多くの人々に親しまれています。

また、鴻の湯は2羽のコウノトリ夫婦が足の傷を癒した湯だという説もあり、
鴻の湯には夫婦円満のご利益があるとも言われています。
鴻の湯の敷地内にある鴻の湯神社は、薬師如来が祀られていた元薬師「円満寺」の跡で、
鴻の湯の別名が”しあわせを招く湯”なのも頷けますね。

天明期の俳人、長國も次のように鴻の湯を詠んでいます。
“朝霧や 湯つぼに鴻の 羽ひたす”

城崎温泉を発見してくれたコウノトリたちに想いを馳せながら、
不老長寿・夫婦円満・幸せを招く湯「鴻の湯」にゆっくり浸かってみてくださいね。
三角屋根の鴻の湯の建物を正面から見ると、
なんとなくコウノトリが羽を休めているようにも見えませんか?

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