7つの外湯

まちの大浴場

城崎温泉といえば外湯めぐり。
旅館の中にあるお風呂のことを「内湯」、外にある共同浴場のことを「外湯」と言います。
道智上人が一千日祈願して湧き出した「まんだら湯」で、これが城崎温泉のはじまりです。
城崎に住む人々にとって、7つの外湯は自宅のお風呂のようなもの。
道智上人が城崎温泉を開湯してから1300年。
外湯めぐりに出かける前にちょっと知っておきたい7つの外湯の昔話やトリビアを紹介します。

趣の異なる7つの外湯

7つの外湯は、近接していてもその趣は全く異なります。
それぞれ温泉ができた時期も、建物も、お湯の温度も違い、どの温泉にも個性があります。
城崎の地元の人々も、日常的に利用しています。
地元の人々と一緒に湯船に浸かれば、城崎の裏話や穴場スポットなどこっそり教えてもらえるかもしれません。
天下一と推奨された「一の湯」や滝の音に満ちた「さとの湯」など、7つの外湯はどれも個性的。すべて巡れば、マイ・ベスト外湯がきっと見つかるはず。

温泉寺に伝わる独自の入浴作法

城崎温泉を開湯した道智上人は、永く温泉が栄えるようにと城崎温泉の守護寺として温泉寺を開創しました。
温泉寺にはこんな古式の入浴作法が伝わっています。

  1. 道智上人の霊前に参拝し、湯杓を授かります。

    この湯杓は道智上人のお手とされており、入湯中にも湯壺につけたりせずに丁重に扱います。

  2. 湯壺に至って偈(げ)を唱えます。

    沐浴身體(もくよくしんたい)  當願衆生(とうがんしゅじょう)
    内外清浄(ないげしょうじょう) 身心無垢(しんじんむく)

  3. 温泉開祖道智上人・本尊十一面観世音菩薩・温泉守護薬師如来に真言を唱えます。

    南無道智上人。  南無観世音菩薩。  南無薬師如来。
    (各三遍繰り返す)

  4. 湯杓をすすいで湯杓の湯を頂き、
    口をすすいで頭より全身に湯を浴びた後、
    心静かに入湯します。

実は、城崎温泉の開祖とされる道智上人は、歴史上では実在がしっかりと分かっていない人物でもあるのです。
そんな謎多き僧、道智上人に想いを馳せながら温泉寺に伝わる古式入浴作法で温泉を堪能するのも良い思い出になりそうですね。

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