東京オリンピック2020 ドイツ・スイスのボートチーム合宿リポート

ボートチームの理想的な練習場【円山川漕艇場】

2021.08.17

城崎温泉はこの夏、東京オリンピック2020に出場するドイツとスイスのボート代表チームの事前合宿地として選手たちを迎えました。
両チームは円山川を利用し、トレーニングを行いました。

北近畿で唯一の日本ボート協会公認コース

城崎温泉に隣り合う、長さ68kmの「円山川」は、兵庫県で最も長い川で、豊岡を流れ、日本海に流れ込んでいます。
また、円山川下流域とその周辺の水田は、2012年に湿地の保全と持続可能な利用のための国際条約であるラムサール条約にも登録され、豊岡の自然、野生生物、観光にとっても大切な場所となっています。

円山川は緩やかな勾配(10キロメートルにわたって1メートルの傾斜)、遅い流速、広い川幅という地形で、公益社団法人日本ボート協会公認Bコース(1,000メートル)に認定されています。この公認コースは全国で43か所(2021年版)、兵庫県に2つあるうちの1か所が円山川漕艇場であり、北近畿で唯一の公認コースとなります。
古くからインターハイ、国体のボート競技会場として、多くのボートファンに愛され、プロのボートチームにとっても理想的なトレーニング場となっています。

事前合宿時の選手たちと城崎温泉の様子

城崎温泉の練習場では全員がオリンピックの準備に力を入れ、城崎温泉では街全体でチームをもてなしました。

ドイツチームが城崎温泉に到着。

スイスチームが城崎温泉に到着。

写真提供者:FISA

ドイツチームのスポーツディレクターは、円山川でのトレーニングについて、「梅雨のため天候はあまり良くないが、漕ぎのコンディションは素晴らしく、地元のクルーは適切なトレーニンググラウンドとトレーニングジムの作成に全力を注いでいる」とコメントしてくれました。

城崎温泉にチームを迎えるために、町は店や駅の外にドイツとスイスの旗を掲げた旗を掲げました。

「東京から遠く離れていて、すべてがとても穏やかなので、適切な準備に集中することができます」や「私たちは一生懸命トレーニングしているにもかかわらず、この穏やかな川で漕ぐのはとても楽しい経験です。 緑に囲まれています。」と選手の方々もコメントをしてくれました。

円山川には多くの地元の方々がカメラを持って、チームの練習を観戦しました。
チームは7月の上旬〜中旬まで滞在し、その後東京のオリンピック村の公式会場に移動していきました。

ドイツボートチームの東京2020オリンピック 結果

種目選手名結果
男子エイトヨハンネス・バイセンフェルト、ヤコブ・シュナイダー、
ラウリッツ・フォラート、マルテ・ヤークシック、
オラフ・ローゲンザック、リヒャルト・シュミット、
トーベン・ヨハンゼン、ハネス・オチク、
COX:マルティン・ザウアー
銀メダル🥈
男子クオドルブル(4人組)カール・シュルツェ、ティム オーレ・ナスケ、
ハンス・グリューネ、マックス・アッペル
8位
男子ダブルスカル(2人組)シュテファン・クリューガー、マルク・ベーバー11位
男子シングルスカルオリバー・ツァイドラー7位
男子軽量級ダブルスカルジェイソン・オズボルヌ、ヨナタン・ロメルマン 銀メダル🥈
女子ダブルスカルレオニー・メンツェル、アンネカトリン・ティーレ11位
女子クオドルブルスカルダニエラ・シュルツェ、カルロッタ・ヌワジデ、
フランツィスカ・カンプマン、フリーダ・ヘンマーリング
5位

スイスボートチームの東京2020オリンピック 結果

種目選手名結果
男子舵手なしフォアアンドリン・グーリッヒ、ジョエル・シュルヒ、
ポール・ジャコ、マルクス・ケスラー
9位
男子ダブルスカル(2人組)バルナーベ・デラルゼ、ロマン・レースリ5位
女子軽量級ダブルスカルフレデリク・ロル、パトリシア・メルツ7位
女子シングルスカルジャニヌ・グメリン5位

円山川周辺にも見所いっぱい

城崎温泉で自転車を借りて、円山川を北上すれば「気比の浜の海岸」、南下すると「玄武洞」やコウノトリに会える「コウノトリの里公園」にも行くことができます。

また、円山川はボート遊び、レース観戦にも絶好のロケーションです。
毎年7月または8月に開催される円山川城崎ボートフェスティバル&レガッタの参加・観戦もおすすめです。

城崎温泉の川向かいにある「円山川公苑」に行けば、季節に応じてカヌーやカヤック、パドルボード、アイススケートなど、川や川沿いのさまざまなアクティビティを楽しむことができます。
アイススケートリンク(夏季はプール)では、川や山々の美しい景色を眺めることができますよ。

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