城崎温泉守護寺 末代山温泉寺 本尊十一面観音立像 御開帳

2メートルを超える桧の一木彫の鉈彫り。但馬における仏像の代表傑作。
33年ごとのご開帳の秘仏 本尊十一面観音立像ご開帳

天平の昔、観音さまの一大霊場である大和の国 長谷寺の観音像と同じ霊木より鎌倉の長谷寺の観音ともう一体の観音さまを、長谷寺の近く長楽寺に安置するために稽文という仏師が一刀三礼にて彫刻しておりました。ところが完成を間近に稽文は中風の病にかかり、やむなく未完成のまま長楽寺にその観音像を祀ります。

その頃、時を同じくして地蔵菩薩の化身といわれる道智上人により但馬の国に霊湯が湧出し、その効験あらたかさを聞いて、稽文は湯治のために当地を訪れます。温泉の効験により稽文の病はたちまちに治り、奈良の都に帰る前に近辺のあちらこちらを見て回ると、今の城崎温泉駅の少し上流の下谷浦というところに観音像が流れつくのを見つけ村人の助けを借りて救い上げてみると、不思議なことに自身が彫刻し長楽寺に安置したはずの十一面観音像でした。(以来この下谷浦を観音浦と名付ける)

未完のままの観音像を祀った長楽寺の近隣では疫病が流行し、この観音さまのせいではと疑い、村人が川に観音像を流しました。下流のところどころに観音像を救い上げてお祀りするが、その度ごとに病や祟りがおこり再び川に流されて、ついには摂津の国 難波の津より海に投じられて、波を漂い流れてこの地まで流れ着いたのでした。

稽文仏師はこの不思議を道智上人にお伝えし、草堂を建立して観音像を安置して道智上人に託し、奈良へ戻りました。その後、観音のお告げあって道智上人は今の温泉寺の場所に伽藍を建立し、観音像をお祀りしたのが温泉寺のはじまりです。

この温泉湧出の不思議と効験あらたかなることと、観音像の不思議の話が天聴にまで届き、天平10年(738)聖武天皇より末代山 温泉寺の勅号を賜り、爾来温泉寺は城崎温泉守護の寺となり、十一面観音さまは温泉寺の本尊であると同時に城崎温泉守護の観音さまとして広く知られ信仰を集める観音さまです。

尚、この観音像は2メートルを超える大きな観音さまですが、大和、鎌倉の長谷寺の観音さまを含む三体のうちでは最も小柄なお姿であり、巨木の最も先の部分より造られた観音像であります。よってこの観音により守られるこの地を城崎(きのさき=木の先)と呼ぶ地名の謂れにもなったと伝えられる霊験あらたかな仏さまであります。

温泉寺の情報

2018年4月23日〜3年間

開催場所
温泉寺
開催場所の住所
兵庫県豊岡市城崎町湯島985-2
アクセス
城崎温泉駅より大谿川沿いに温泉街を進むと15分程で温泉寺のふもとの薬師公園に到着します。温泉寺へはそこから参道を徒歩で登ると約20分、城崎ロープウェイだと約7分で温泉寺中間駅へ到着します。ロープウェイ下車すぐです。
最寄りの駐車場
パークステーション城崎町湯島第一, 市営こうの湯駐車場
WEBサイト
http://www.kinosaki-spa.gr.jp/11menkannon/